江戸の宇宙論 池内了著
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江戸の宇宙論という新書を読みました!
https://www.amazon.co.jp/江戸の宇宙論-集英社新書-池内-了/dp/4087212068
鎖国状態の日本でにおいて西洋からきた天文学や物理学などの学問をどのように解釈し広めたのか、その中心となった3人の人物(厳密には2人)に焦点を置いて書かれた本です。
私たちは今では普通に地球が動いていてるものだと知っていますが、当時は太陽の方が動いていると長い間考えられており、その新しい概念を江戸時代の日本で受け入れること自体容易ではなかったと思います。それでも外国語でそれらを理由も含めて理解し、日本語で分かりやすく表現し伝えたわけです。本当に頭のキレる偉大な方々だったのだろうと思いました。
私自身、翻訳を勉強していたことがあるのですが、日本にはない概念や言語を訳すのは本当に大変なことだと思っていて。というのも元の知識がない状態だと、まず原語やその内容を自分なりに深く理解する必要がありますし、それらを分かりやすい日本語に置き換えるには、並大抵じゃないワードセンスも要求されるはずだからです。
本書に出てくる偉人たちは、日本には当時なかった学問を翻訳したわけですから、彼らの偉業がどれほどのものか。。翻訳を志していた身としては、頭が上がりません💦物理なんて日本語でも理解するの難しかったのに😅
もちろん、そんな学問を当時から追求していたヨーロッパの科学の発展度も感服せざるおえません。
そんなわけで、本書は当時の翻訳著書の紹介という面だけでも大変勉強になりましたし、興味深い内容でした。
他にも江戸時代の新書を読んだ感想を載せております↓
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